スマホでタクシーを呼んだら、ドローンが飛んで来ました。

10月22日、シンガポールの都心部で「人を乗せたドローン」の試験飛行が行われたのはご存知でしょうか?

このドローンの正体は、ドイツのボロコプター社が開発する「自動運転式の空飛ぶタクシー」

小型ヘリのような形ですが、ドローン同様の技術で駆動するため騒音はありません。

電気自動車(EV)や自動運転車の普及が現実味を帯びてきた昨今ですが、世界では次のフェーズ『空飛ぶタクシー』の開発競争が激化しています。

専門的には「電動かつ自動で垂直に離着陸する移動手段(eVTOL:電動垂直離着陸機)」と呼ばれるものですが、都市部での活用が目的とされているため「騒音がない」「滑走路が不要」というところがポイントです。

「配車アプリ」「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」といったテーマを株式市場でも耳にするようになりましたが、この延長線上にあるとお考えください。

早ければ2~4年後を目処に商用化を見込む『空飛ぶタクシー』。スマホでタクシーを呼んだらドローンが飛んで来た、という時代がもう目の前に迫っているのです。

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「Uber」から「ボーイング」まで参入する空飛ぶタクシー。日本では?

『空飛ぶタクシー』を開発するドイツの「ボロコプター」は初耳の方が多いかもしれませんが、メルセデス・ベンツを傘下に持つ独ダイムラーや、ボルボの親会社として知られる浙江吉利控股集団米インテルなどからも支援を受ける、この分野でのリーディングカンパニーです。

他には、Googleの創業者ラリー・ペイジ氏が出資している「キティ・ホーク」、配車サービスや食事のデリバリーで日本でも知られている「Uber(ウーバー)」といったベンチャー企業に限らず、航空大手の「ボーイング」「エアバス」、自動車では「アウディ」といった企業も参入しています。

日本でももちろん、参入している企業があります。

ひとつは民間企業の若手の技術者有志が立ち上げた「CARTIVATOR(カーティベーター)」です。

2014年から空飛ぶクルマ『SkyDrive』の開発をはじめ、2018年には株式会社SkyDriveを設立しています。

同社は今年12月に有人機飛行試験を予定しており、2020年7月にデモフライト実現を目標にしているとか。

来年は東京オリンピックが開催されますが、どうやら開会式で同社が手掛ける空飛ぶクルマを世界にお披露目したいようです。

同社に出資するのは【7203】トヨタ自動車をはじめ、【6902】デンソー【7259】アイシン精機【6752】パナソニック【6701】日本電気といった名だたる企業。

親方日の丸の後ろ盾があることからも、オリンピックの開会式でのデモフライト、是非実現させて欲しいものです。

もうひとつは、ヘリコプターを活用した航空サービスを手掛ける「AirX」社

同社は今年1月に【3726】KNT-CTホールディングスとAirMobility市場の構築を目指し、業務提携を発表しました。

空飛ぶタクシーの実用化を見越し、現在はまずヘリコプターを活用した「空の観光ビジネス」から着手してゆくとのこと。

空飛ぶタクシーが日本で実用化される場合、同社が手掛けるアプリから、ということになるかもしれないですね。

もちろん、KNT-CTホールディングスも関連株として押さえておきましょう。

普及に向けて意外なハードルは「バッテリー」?

自動運転車の普及へのハードルとなっているのは「法整備」ですが、『空飛ぶタクシー』の普及に於いても同様の課題が予想されます。

また、今までにないサービスとなるため、「インフラ整備」も必要となるでしょう。

滑走路を必要としないとは言え、都市部はスペースが限られており、安全面を考慮しても「ヘリポート(タクシー乗り場?)」的なものは必須です。

ただ、MaaSサービスとの連携を考えれば、カーシェアリングと駐車場を手掛ける【2353】日本駐車場開発【4666】パーク24には既に保有しているスペースがあるので、実用化に向けてこれら企業も絡んでくる可能性があります。

一方、別の角度で「重量の問題」も実用化への課題となっているようです。

基本、現状ではこの空飛ぶタクシーに乗れる人数は「2人」まで。

滑走路を必要とせず、騒音もなく、空気を汚さないクリーンな乗り物となると、電動のドローン型となりますが、電気自動車で使われるリチウムイオン・バッテリーは重過ぎて使えません。

機体の重量が重ければ、その分飛行可能な時間に制限が出るため、現在搭載できるバッテリー技術では30分程度の飛行に留まってしまうとのこと。

現在進行系で各社がバッテリー開発を進めていますが、この問題が解決しない限り普及は難しいと言えます。

しかし、ここへ来て意外な救世主候補が出てきました。それが「全固体電池」です。

リチウムイオン電池も他の電池同様中身は液体ですが、これが固体になると小型化かつ長寿命な電池を作ることができます。

市場テーマとしても近年人気が出てきた「全固体電池」。安全性の高さ、大容量化・長寿命化といったメリットは、空飛ぶタクシーには最適ですね。

専門家から「ドローン用の全固体電池がもうすぐ登場する」との発言も出てきているので、まずは長時間飛行可能なドローンが近々登場することでしょう。

全固体電池の関連株はニーズの高まりから今後業績面も期待できるため、今のうちに目をつけておき、長い目で見て取り組む価値がありそうです。

『空飛ぶタクシー』だけじゃない、発展を続けるドローン技術

今回は『空飛ぶタクシー』照準を絞りましたが、同様の技術で【9064】ヤマトホールディングス『空飛ぶトラック』、ボロコプター社は『農業用大型ドローン』も開発しています。

Amazonでは一部でドローンを使った宅配が始まっていますが、今後様々な分野で、様々な形態のドローンが活用されるようになるでしょう。

今回取り上げた『空飛ぶタクシー』だけでも様々なテーマ性を孕んでいますが、関連テーマや個別銘柄をお探しの方は、是非弊社アナリストまでお問合せください。

弊社有料プランでも注目テーマ株を紹介してまいりますので、是非プランのご契約もこの機会にご検討くださいませ。

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