結局、Apple新作発表会は期待できるのか?
米Apple社は8月30日、9月10日午前10時(日本時間11日午前2時)からカリフォルニアのスティーブジョブズシアターで「Apple Special Event」を行うことを発表しました。
例に漏れず、このイベントではiPhoneを始めとした新作が発表されるでしょう。
関係者には5色透明のりんごが描かれた招待状が送られたことで、新作iPhoneでは5色のモデルが発売されるのではとの憶測も出ています。
世界中で人気を獲得している端末となりますので、これまでもApple社の動きは幾度となく市場に影響を与えてきました。今回もサプライヤーの【6981】村田製作所など関連銘柄への影響が気になるところですよね。
結局、Apple新作発表会は期待できるのか?
掲題の件に戻ります。
「これまで通りの期待はできない。」でしょう。
7月30日に発表されたApple社の第3四半期決算では、売上高は前年同期比1%増の538億900ドルと過去最高を記録しました。
しかし、カテゴリー別の売上高ではiPhoneのみ前年同期比12%減の259億8600万ドルで着地。それだけでなく、すでに売上全体の半分を切ったそうです。
もちろん画期的な機能が追加されれば、売上増加も期待できるでしょう。ただ、すでに成熟しきった商品ですし、以前のようなサプライズを感じることができるとは到底思えません。
では、Appleが今後下り坂かというとそうではなく、決算の通り売上は増加している訳です。
Macやipad、AirPodsのアクセサリー類のほか、音楽配信などのサービスで売上を伸ばしています。
つまり、Appleの未来は明るいけれども、iPhone頼りの時代は終わったということです。Mac⇒iPod⇒iPhone⇒●●●、と次の劇的なヒット商品が期待されている段階とも言えます。
そういった劇薬が投入されることはないと仮定した場合、今秋に始まる定額制の動画配信サービス「Apple TV+」、定額制のゲーム配信サービス「Apple Arcade」の詳細発表の方がよっぽど期待されているのではないでしょうか。
期待の中心がサービスとなると、これまで通り村田製作所などサプライヤーへの株価への影響が大きい状況ではないでしょう。
これが「これまで通りの期待はできない。」の意味です。
とは言え、そのビジネススタイルはこれからの投資先を探る上で大きなヒントになります。
プラットフォームを制する企業が市場も制する?

Apple社は「iTunes」で音楽配信サイトのプラットフォームとして圧倒的な存在感を放ち、そのヒットを機に「iTunes」と親和性の高いiPodやMac、iPhoneなどガジェット回りでの成功を収め、この秋には動画やゲームにも参入しようとしています。
だからこそ、これまで多くの企業に影響を与え、市場での注目度も高かったという訳です。
このプラットフォームを制することが今企業が成功する方法のひとつです。
Apple社と同様に、ECサイトであれば【4755】楽天やAmazon、SNSサイトであればfacebookや【2121】ミクシィなどは同様にプラットフォームを基盤にサービスを大きく展開していると言えるでしょう。
最近では【3938】LINEが成功を収めていますね。もともとSNSアプリ「LINE」が主力商品でしたが、その後スタンプの販売や企業アカウントの導入、最近では電子決済や音楽配信、マンガ、ショッピングなどにまで事業を広げています。
これから伸びしろがありそうなもので言えば、高齢化社会ですから健康や医療などのヘルスケア事業、働き方改革で注目されるHR(人事)領域、交通手段による移動を1つのサービスとして捉えるMaaS領域、サブスプリクションでまだ触られていない分野などでしょう。
新たな分野でプラットフォームの構築に注力する企業に今から投資することができれば、Apple社のような世界的な企業に成長するなんてこともあるかもしれません。
ぜひ、銘柄を探してみて下さいね。
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