デフレ銘柄が再熱?値下げvs高級路線、軍配やいかに!?

原材料費・物流費・人件費の高騰により、食料品や飲料類の値上げの発表が相次いでいます。

10月には消費増税を控えていることもあり、値上げも当然のように思えますが、一方で思い切った値下げに踏み切る業界も。

政府も日銀も物価上昇を目指している時代に逆行する、安さを売りにする所謂“デフレ銘柄”ですが、株価が好調なのが曲者です。

デフレ銘柄の代名詞と言える格安スーパーを手掛ける【3038】神戸物産は、長い長い上昇トレンドを形成しており、ここ1年で株価は2倍以上に成長し、俄かに注目を集めています。

同社の動きを知ってか知らずか、最近値下げを発表した企業に株価上昇が見られているので、ここで紹介いたします。

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外食業界はランチの値下げで株価が好調?

出典:リンガーハットHP

長崎ちゃんぽんの【8200】リンガーハットが先月末、8月からランチ価格を改定し、新たな格安メニューもスタートさせると発表。

ここ暫く客足が遠のいていたとされる同社ですが、株価は好調が続いています。

6月27日に年初来安値を付けた後に反転攻勢となった株価は、7月12日の決算を受けて一段高。

7月29日には年初来高値を更新し、約1ヶ月で+18.7%も上昇を見せました。

8月に入っても高値圏を維持する同社ですが、8月からの新ランチが吉と出るのか凶と出るのか。

9月初旬には8月の月次情報が発表されるので、注目が集まりそうです。

また、フライドチキンが有名な【9873】日本KFCホールディングスも期間限定ではありますが、9月10日まで500円ランチメニューの「Sランチ」を販売。

同社も7月から株価上昇が始まり、8月8日の決算が好感されて一段高。

7月頭からの約1ヶ月間で株価は+13.4%上昇しています。

ともに普段はあまり値幅が大きくない分、市場では目立っていませんが、描くチャートからは“値下げ効果”が伺えます。

値下げが相次ぐ中、高級路線で勝負。

出典:吉野家ホールディングスHP

外食業界では値下げが目立っていますが、対照的に高級路線を展開する企業もあります。

牛丼の代名詞でもある【9861】吉野家ホールディングスは、今月14日からサーロインを使用した「特選すきやき重」を発売しました。

「うまい、安い、早い」を売りにしていた同社ですが、価格は何と860円。

近年うな丼も定番メニューとなり、高級路線にシフトしてきたことが功を奏したのか、7月9日の決算を機に株価が急騰し、今月も年初来高値更新が続いています。

また、【8153】モスフードサービスは7月に「MOS PREMIUM(モスプレミアム)」と「マザーリーフティースタイル」が複合したフードホールスタイルの店舗をオープン。

平均予算は昼1100円、夜2500円と、ハンバーガーチェーンとしては異例の強気価格です。

「インスタ映え」も相まって、近年ではボリューム感のあるハンバーガーが流行っていますが、果たして出遅れ気味の同社に商機はあるのか。

株価は9日の決算を受けて年初来安値を更新してしまい、吉野家HDとは明暗を分ける形となりましたが、高級路線の実施が業績に表れるのは次回の決算以降です。

先に紹介したリンガーハットと日本KFCホールディングスも、値下げ効果が業績に寄与したかの判断ができるのはまだ先。

値下げと高級路線、どちらに軍配が上がるのか。決算シーズンを終えたばかりですが、次回の決算も是非これら企業に注目してみてください。

インフレ目標を掲げる日銀は動かないのか?

今回紹介してきたデフレ銘柄の好調は、年2%の物価上昇を目標としている日銀にとっては全く歓迎できない事態と言えます。

2013年から始まったアベノミクスから6年経過したものの、国民の「デフレマインド」は改善できなかったと言えるのではないでしょうか。

次回9月18日~19日の日銀政策決定会合で、何かサプライズが出ないものか期待してしまいます。

米中対立や世界経済の減速懸念がある現状。冗談ではなく、黒田総裁が久々にバズーカを放つことも考えられます。

少し先にはなりますが、来月の日銀会合にはいつも以上に注目しておきましょう。

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