5分の1まで激減した『ゲーセン』、いま復活の時!?
「スト2(ストリートファイターII)」、「テトリス」、更に遡れば「インベーダーゲーム」まで…。皆様も「あのゲームにハマった」というタイトルは、1つはあるかと思います。
ここ30年間で、ゲームセンターの店舗数は「5分の1」まで減少しました。
かつては、主要ターミナル駅の周辺には、たいてい大規模なゲームセンターがありましたが、今では一等地から撤退する店舗が相次いでいます。
淘汰の理由は、ご存知のように、スマホゲームの台頭です。
2018年のゲームセンター市場は4550億円。これに対して、スマホゲーム市場は1兆600億円と、実に倍以上の差をつけられています。
ゲーセンを何とか復活させるため、若い頃にゲームを楽しんだ中高年層を取り込もうと、ファミコン世代などで人気を博したレトロゲームに舵を取る動きもありました。
しかしこれは、顧客層が中高年に限定されるうえ、新たなタイトルも存在しないため、そもそもビジネスモデルとして限界があります。
2010年より開館したレトロゲーム特化のゲームセンター「ナツゲーミュージアム」は、今年9月で閉館。やはり、この手のやり方には無理があるようです。
しかし今、衰退の一途を辿っているゲーセンに、一抹の「光」が見え始めました。
それは『eスポーツ』です。
eスポーツ人気の秘密は“ライブ感”
ビデオゲームで対戦し、勝敗を競うeスポーツ。その世界市場規模は、2018年度の906億円から、2021年には1650億円まで拡大すると試算されています。
欧米では1990年代後半から国際大会が開催され、現在では世界中で3億8500万以上の「視聴者」がいるとされています。
人気の秘密は、音楽イベントのように多くの人と一緒に観覧して盛り上がる“ライブ感”です。
このライブ感、実は、対戦型ゲームの「猛者」達が集まった、1990年台のゲーセンにルーツがあります。
当時は、ストリートファイターII(スト2)などの格闘ゲームが主流。強いプレイヤー同士が戦い、その様子を多くの人が観戦するというライブ感が、多くのゲーセンで見受けられたものです。
「観戦する人が多いんだから、これをビジネスにしてしまったらどうか」…eスポーツを考案した人間は、極めて賢いと言わざるを得ません。
しかし、このテーマはまだまだ発展途上。3億8500万人の「視聴者」を、効率よく収益化出来ているとは、とても言えないでしょう。
その発展の一翼を、「ゲーセン」が担う可能性があります。
「eスポーツ×ゲーセン」に発展の可能性
現在のゲーセンは、「ゲームをプレイしに来る人」の事だけを考えて作られています。そもそも、多くの観覧者を集める前提で構成されていません。
しかし、これをeスポーツイベントを開催する「前提」で、作り変えてしまったら?
「プロゲーマーを観に行く」、そして「関連するモノ(商品)を買う」。これが、ゲーセンの新しい形となる可能性もあります。
ゲーセンと同じく店舗数が激減している音楽CDショップも、イベントブース併設型の店舗は、しっかりと生き残っています。
CDが全く売れない音楽業界と同じく、今後はゲーム業界も“ライブ重視”へと舵を取っていくのでしょう。
また、これまで日本では刑法賭博罪や景品表示法による規制のため、多額の賞金を出すことが出来ませんでした。
しかし、9月12日に「第三者からの資金であればプロ・アマ問わず高額な賞金を出せる」という消費者庁の判断が下ったことにより、今後は賞金を出す側・出される側双方の“自由度”が拡がりそうです。
「ただゲームをするだけ」のゲーセンから、「イベントを中心としたエンターテイメント会場」としてのゲーセンへ。敷地面積をしっかり確保している店舗は多いですから、上手く業容を変えることができれば、あっという間にeスポーツファンを取り込む可能性も高いでしょう。
一人で黙々と楽しみたい、ゲーセンの「オールドファン」にとっては、ちょっと入りづらい雰囲気になりそうですが…。
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