広がりを見せる「台風関連株」。次回襲来に向けて備えを!

「命を守る行動を」

史上最大規模での襲来となった台風19号

河川の決壊や土砂崩れが相次ぎ、関東甲信越・東北地方に甚大な被害をもたらしました。

連休が明けて被災状況が徐々に明らかになり、浸水被害で工場の稼働が止まったり、農作物や家畜への被害が伝わってくるなど、今後の経済活動への懸念も広がっています。

政府は、復興支援のために通常を超える特別の財政援助・助成を行う「激甚(げきじん)災害」への指定を急いでおり、早期の復旧・復興を目指しています。

大きな爪痕を残した今回の台風。被災された方へ、心よりお見舞い申し上げます。

さて、東京都市部は幸い被害が小さかったですが、9月に千葉県を襲った台風15号の記憶も新しく、小売店では品切れ商品が相次ぐなど、ちょっとした騒動もありました。

また、買われていたのは防災アイテムだけではありません。株式市場でも台風関連として様々な銘柄に物色が及びました。

今回は台風に関連して買われたモノや銘柄を振り返り、次回襲来への備えをしておきたいと思います。

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防災アイテムとして脚光を浴びた「養生テープ」

台風前日の11日(金)は、コンビニやスーパー、ホームセンターで防災関連商品や水、カップめんなどの品切れが相次ぎ、ホームセンターの【8184】島忠や【7516】コーナン商事、【8168】ケーヨーなどに物色が集まりました。

奇しくも島忠とコーナン商事は11日が決算発表日。

共に増益となりましたが、連休明けは年間配当で20円の増配も発表した島忠に軍配が上がり、同社は6か月ぶりに2900円台回復となりました。

買われた防災アイテムの中でも、今回注目を集めたのは「養生テープ」です。

台風15号の記憶から暴風被害への対策としてTVニュースでも紹介されていたことから、窓に養生テープを張る目的で買う人が続出。自宅に常備している人も少なく容易に対策できるために注目され、twitterでも話題になりました。

養生テープを手掛ける上場企業は【4987】寺岡製作所のみ。

普段注目されない企業だけに、11日には普段の10倍以上に出来高が急増し、急騰を見せていました。

同社の決算は10月30日。ですが、今回の特需が業績に反映されるのは年明けになりますので、慌てて飛びつかないように注意しておきましょう。

台風関連として「5日で株価2.3倍」!?

上記で紹介した銘柄に限らず、台風19号が近づくにつれて防災関連の【6591】西芝電機や【2303】ドーンなど、様々な関連株に物色が及んでいましたが、中でも最も注目を集めたのは【5287】イトーヨーギョーでしょう。

同社は「電線地中化」関連の一角ですが、9月の台風15号で電柱の倒壊が相次ぎ、大規模停電に見舞われた千葉県の被災状況から、台風関連としても見られるようになりました。

9月に注目された時は月初から+40%程度上昇しましたが、今回は10月2週の5日間だけで株価は何と2.3倍に!

今回も台風15号と同じような被害が出るとの思惑から連日買いが殺到し、大相場を繰り広げるに至りました。

同じく電線地中化関連の【5290】ベルテクスコーポレーションも今回買われ、こちらは上場来高値を更新。

ちなみに同社株は弊社でも注目しており、9月19日に期間契約プラン会員様にご紹介させていただき、9日時点で目標値も達成となりました。

なお、「電線地中化」は小池百合子都知事の代名詞。東京五輪に向けて都内では急ピッチで普及を進めていますが、景観目的だったこともあり、現在はまだ主要道路が中心です。

防災の観点で広い範囲に普及させるには長い時間と莫大なコストが必要なことから、自治体単位ではなく国家プロジェクトとしての推進が不可欠。

この秋の台風によって再び脚光を浴びることとなった同テーマですが、今後は少し長い目で見て取り組むと良いでしょう。

商機があるのは、訪日外国人向け「防災アプリ」

今回の台風襲来で思わぬ影響が出たのが、9月20より開催されているラグビーW杯です。

3試合が中止を余儀なくされましたが、過去の大会では事例がなく、試合中止は初めての経験だそうです。

訪日外国人が多く訪れていたタイミングだったことから、災害情報や交通機関の計画運休の告知に関する課題も浮き彫りになりました。

法務省は9日(水)から地方自治体など関係機関を通じ、外国人に向けて多言語対応の「防災アプリ」の活用を呼びかけていましたが、そもそも私たち日本人でさえ、その存在をあまり把握できていません。

ちなみに多言語対応の「防災アプリ」に観光庁が提供している「Safety tips」がありますが、こちらの評判はかなり悪くiPhoneの「App Store」のレビューでは星1つが大量に並んでいる状態。まだまだ改善が必要です。

他には「NHK WORLD TV」や気象庁公認の「tenki.jp」といったアプリがありますが、対応言語はまだ英語のみ。

【4825】ウェザーニューズが手掛ける天気アプリ「ウェザーニュース」は残念ながら日本語のみで、多言語対応のアプリがそもそも少ない状況です。

開拓の余地が大いに残されている多言語対応の「防災アプリ」ですが、訪日外国人数が2018年に年間3000万人を超えたこともあり、この分野に商機を感じずにはいられません。

なお、東京メトロは【9437】NTTドコモと共同で12の言語に対応できる翻訳アプリを開発し、15日(火)よりこのアプリを入れたスマートフォンを駅員に持たせ、訪日外国人への対応を強化し始めています。

従来の防災・復興関連だけでなく、電線地中化や養生テープまでもが台風関連として認知され始めましたが、次はいよいよ「アプリ」「翻訳」も関連株として名を連ねることになるかもしれません。

大きな被害をもたらす台風は来てほしくないものですが、次に大型台風が接近する際は、早めに出遅れ銘柄や関連株を探すように心がけましょう。

防災アイテムに関しては、普段から常備しておけるよう買い出しは早めにしておくことお勧めいたします。

最後に

なお、今回の台風で【6770】アルプスアルパインや【6976】太陽誘電といった部品メーカーの工場が浸水被害を受けており、今後自動車やスマートフォンの製造に影響が出てくる恐れがあります。

関連する銘柄をお持ちで今後の見通しが気になる方は、一度弊社アナリストまでご相談ください。

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