次世代通信「5G」から派生する3つの関連テーマ

2019年一番の注目テーマといえば、次世代通信規格「5G」でしょう。

今年2月に【6754】アンリツや【6930】日本アンテナ、【6327】北川精機など、関連株が次々と上昇。

特に、日本アンテナと北川精機は1月から3月にかけて株価2倍以上に躍進し、話題になりました。

4月より電波割当が決まった通信事業者である【9433】KDDIや【9437】NTTドコモなども、4月以降は反転攻勢に。

また、今週3日には政府が全国に設置している約20万機の信号機を国内通信4社に開放し、5G基地局として利用できる新たなIT戦略の概要が明らかになり、普及加速が期待されています。

5G基地局の世界の市場規模は2019年は1100億円ですが、2023年には4兆1880億円へと急成長する試算が出ているほど。

同テーマは「高速」「超低遅延」「同時接続」の3大要素を持ち、AIIoTビッグデータ自動運転車など、幅広いテーマに跨るそのポテンシャルから、物色対象が今後も循環していくことが予想されます。

今回のコラムでは、まだ間に合う「5G」から派生する3つの関連テーマを取り上げたいと思います。

 

自動運転車より普及が加速する「コネクテッドカー」

出典:日本経済新聞

まず紹介したいのは、自動運転車に関連する「コネクテッドカー」です。

コネクテッドカーとはICT端末としての機能を有する自動車のことを指します。

例えば、スマートフォン(スマホ)で車の操作ができたり、カーナビがインターネットに繋がってクラウドサービスから音楽や映画を視聴できたり、ネット検索のように近くのレストランを最適なルートで見つけられたり、といったことが可能になるのです。

総務省では、事故時に自動的に緊急通報を行うシステムや、走行実績に応じて保険料が変動するテレマティクス保険、盗難時に車両の位置を追跡するシステム等の実用化に向けて、コネクテッドカーの可能性に注目しているようです。

なお、【7203】トヨタ自動車は「T-CONNECT」、【7201】日産自動車は「NISSAN-CONNECT」、【7267】本田技研(ホンダ)は「インターナビ」というサービスをすでに展開。

また、この流れからトヨタ自動車は独自のAI技術「Clova」を持つ【3938】LINEと、ホンダはロボット「Pepper」を持つ【9434】ソフトバンクと提携を結んでいます。

今はまだ新車の3割程度に留まっていますが、5G通信の普及によって、10年後には8割がコネクテッドカーになっているという予測も立てられています。

今まではスマホやパソコンの分野に留まっていた企業も、今後は自動車に進出していく可能性があるのです。

今のうちに関連株を探しておけば、大化けが期待できるかもしれません。

 

人手不足・地方・高齢者問題には「遠隔診療サービス」

また、5Gの安定した通信環境は産業ロボットや工作機械、建機の「遠隔操作」での精度向上が期待されており、精密な操作を要する医療機器でも活躍すると言われています。

そして、医療分野では5Gによって「遠隔診療」の普及も期待されています。

出典:事業構想

地方の診療所やクリニックでは対応が難しい症状に対して、大学病院とエコー動画や患部の画像などを共有できれば、わざわざ遠くから足を運ばずに高度な診療を受けることが可能になるのです。

総務省の主導で5Gを活用した実証実験が進められていますが、「遠隔診療サービス」はNTTドコモが受託し、【6701】日本電気(NEC)と共同で、4Kの高精細映像を5Gで超高速伝送する実験を進めています。

遠隔診療は「医療ICT」の一分野とされていますが、5Gによって脚光を浴びる日も近いと言えるでしょう。

5月に再生医療事業への参入を表明した【2667】イメージワンが急反発を見せましたが、同社は医療画像システムが事業の主体なので、この分野での活躍も期待できそうです。

その他4K・8K関連も、この分野では活躍しそうですね。

 

5Gのデメリットから「セキュリティ対策」にも注目

ただ、5Gを手放しで歓迎するわけにはいかない事態も起こっています。

米中貿易摩擦によってファーウェイの締め出しが話題になりましたが、これは「5Gの問題」でもあるのです。

出典:ロイター

4Gの機器では暗号化したデータをそのまま転送するので情報を抜き取るのは難しかったのですが、5Gになると伝送の途中で一旦暗号を解除する仕組みになっています。

そこで情報が抜き取られる可能性があり、ファーウェイの疑惑に繋がったのです。

5G通信を使う限り暗号の解除は発生するため、必然的にセキュリティ対策へのコストも増大します。

つまり、「セキュリティ関連株」も5Gによって恩恵を受けることになるのです。

【3857】ラックや【3692】FFRIなど、5月に上昇が見られた関連株もありますが、まだ安値圏で推移している銘柄には今後注目してみる価値がありそうです。

 

まとめ

今回は5Gから派生する3つのテーマを取り上げましたが、まだまだ関連するテーマが潜んでいます。

まだ注目されていない“ダイヤの原石”が潜んでいるはずなので、皆様も今のうちにリサーチしてみてはいかがでしょうか。

なお、注目テーマ株については期間契約プランでも多く扱っており、5G関連について今後も紹介していく予定です。是非この機会にプラン契約もご検討ください。

また、関連テーマや個別株に関するご相談もサポートデスクで承っています。弊社アナリストが対応いたしますので、合わせてご利用くださいませ。

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