マイカー不要!?新たなテーマ「MaaS」が社会を変えるかも
カーシェアリングやライドシェアリング、配車サービスの推進により、足元で注目を集めている新たなテーマ「MaaS(マース)」をご存知でしょうか?
「Mobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス)」の略で、個人の移動を最適化するため様々な移動手段を活用することで、利便性を高めるサービスの総称です。
「鉄道、バス、タクシー、レンタカーなど従来の交通サービスに加え、カーシェアリング、ライドシェアリング、配車サービスなどの新しい交通サービスをすべて統合し、1つのスマートフォンアプリでルート検索、予約、決済すべてが完了する。」このようなサービスをMaaSと呼びます。
どう変わる?MaaSを活用した旅行とは
例えば、MaaSを活用した旅行は・・・
「Maasアプリ」で目的地までの最適な交通サービスを検索 ↓ アプリの「配車サービス」を利用し、家の前まで迎えに来てもらい、駅に向かってもらう ↓ 「発券機能」を利用し、鉄道に乗りかえ、目的地の最寄駅へ ↓ バスに乗り、観光スポットor宿泊地へ ↓ 利用した交通サービスの料金を「まとめて一括」で決済 |
複数の交通サービスを活用したルート検索、予約、発券、決済これらすべてがたった1つのアプリで出来るようになります。
わざわざ交通サービス別で調べて、予約して、お金を払って・・・煩雑な流れがなくなるわけです。
北欧のフィンランドでは既に実用化されており、「Whim(ウィム)」というアプリを使うことで、公共交通機関、タクシー、レンタカーなど複数の移動手段の予約や支払いをまとめて済ますことが可能です。
更には月額499ユーロ(6万円)を支払う事で乗り放題となるプランまで存在します。
「便利そうではあるけど、そこまで需要があるものなのか?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
実は交通の便が今より少しだけ良くなるだけではありません。MaaS普及により「社会問題の解決」に繋がるとも言われています。
メリットを簡単にまとめてみました。
MaaS活用のメリット
マイカーがいらなくなる
カーシェアやライドシェアが普及することで、車を必要な時にだけ呼び出して利用するという流れが主流に。都市部では維持費が高い反面、利用頻度が低いため、マイカーを所持するよりも、低いコストで移動することが可能となる。
地方部や過疎地での移動手段となる
自動運転車による輸送や配車サービスにより、交通インフラが不便な地域でも移動が容易になる。
公共交通機関の活性化に繋がる
赤字が続き、路線廃止などが増え、問題化している地方の公共交通機関が活性化し、地域全体の活性化にもつながる。
複数の交通サービス利用による効率化
悪天候、事故など緊急時でも最適な移動方法を検索することができる
・・・上記のようなメリットが挙げられており、欧州などを中心に推進が進んでいます。
MaaS実用化に向けた日本での動きと関連株
日本ではMaaSについてまだまだ浸透していないものの、実用化に向け、動いている企業は複数あります。
【7203】トヨタと【9984】SBGは“高齢者向け”
昨年10月、【7203】トヨタと【9984】ソフトバンクグループがMaaS実現のために戦略的提携を結び、合弁会社「モネ・テクノロジーズ」を設立。
3月、配車システムを活用した「オンデマンドバス」の実証実験を高齢化が進んでいる地区で実施。
アプリで出発地と目的地、日時を指定した上で予約を行うとバスが指定の場所まで来てくれるというサービスで、地域の需要に会った移動手段を充実させることが目的です。
5月14日には長野県伊那市と業務連携協定を結びんでおり、MaaS事業として医師による診察を遠隔で受けられる移動診察車の実証実験を2019年中に本格的に開始する予定です。
【9005】東急電鉄と【9020】JR東日本は“観光”
また、【9005】東京急行電鉄と【9020】JR東日本は伊豆エリアで日本初の観光型MaaS実証実験を実施中。
スマートフォンアプリ「Izuko」を活用することで、鉄道やバスなど複数の交通手段を組み合わせた経路検索ができるほか、対象エリア内の鉄道や路線バスが2日間乗り放題になるデジタルフリーパスなどを展開し、アプリひとつで観光が可能となります。
【3710】ジョルダンがここ2ヶ月で株価2倍超!
経路探索アプリ「乗り換え案内」を展開する【3710】ジョルダンは「乗り換え案内」のアプリ内に決済機能を搭載し、MaaSアプリを目指しバージョンアップ。
MaaS事業に本格的参入するとして関連銘柄の一角として注目を集めており、ここ2ヶ月で株価2倍超まで上昇する場面がありました。
まとめ
MaaSが普及した場合、自動車業界の収益構造にも大きな変化が訪れることとなるかもしれません。
販売メインからカーシェアリングや自動運転車による輸送サービスなど新たなサービスが当たり前になっている世界が迫っていると言えるでしょう。
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