2019年注目の「デジタルツイン」ってなに?
今年も残すところ、あと1ヶ月。
そろそろ来年のテーマを探したくなる頃かと思いますが、候補の1つとして「デジタルツイン」を調べてみてはいかがでしょうか?

デジタルツインとは、名前の通り現実世界の製品の双子(ツイン)を、デジタル上で再現する技術です。
実際の動きや振る舞いをデジタル上で再現する事で、製品開発や欠陥検出に活用されます。
製品の小型化やIoTの普及により、複雑な技術が増えてきました。便利な反面、製品の研究過程では入念なデバッグ(プログラミングのテスト)や細かい確認に、費用や時間が費やされてしまうのです。
デジタルツインを用いることで、これらの作業負担を格段に減らすことができ、研究効率を飛躍的に改善させることができます。
2023年までには世界市場の規模が160億ドル(約1兆7500億円)まで拡大すると試算されており、この動きを支える技術(IoTや機械学習など)の導入事例も、2020年には倍近くになる見通し。
技術革新と共に、巨大市場に成長する可能性を秘めたデジタルツイン・・その中身と関連株について迫ってみましょう。
デジタルツインには何が必要?
現実世界の製品をデジタル再現するデジタルツインには、挙動データの取得が必要です。
その為、対象物そのものがデータを通信する機能を持つ、いわゆるIoT(Internet of Things)に対応した製品でなくてはなりません。
つまり、IoT技術を持つ企業の全てが関連株として挙げられるわけですが、これでは少々範囲が広すぎますし、デジタルツインが普及した際の収益への影響度合いも把握しにくいと言えます。
そこでデータを発信する側ではなく、受信する側に目を向けてみましょう。
対象物から送られてきたデータはコンピュータの設計図(CAD)に反映させ、デジタル再現をさせるので、CAD技術に強みを持つ企業に妙味があります。
CADソフトを手掛けている企業では【4812】ISIDや【6633】C&Gシステムズなどが挙げられ、テーマとして評価された際は関心を集める可能性がありそうです。
また、IT分野の調査会社:Gartnerによると、IoTを導入している大企業の48%は、すでにデジタルツインを利用しているか、今年中に利用し始める予定だとしています。
事実、11月14〜16日にかけて横浜で開催された”IoT Technology 2018″という展示会で【6902】デンソーが発表した自動車向けの新型ソフトウェアは、最大の特徴としてスマートフォンでデジタルツインの技術が活用できるものでした。
11月19日には【6501】日立が、生産工程全体のデジタルツインに対応したソリューション「IoTコンパス」の販売を開始したと発表しています。
大企業は続々と動き始めており、追随する形で中小企業も導入するようになれば、2019年には当たり前のように使われる環境が到来するでしょう。
そうなると、来年を代表する一大テーマになるかもしれません。
株マイスターの『期間契約プラン』では、テーマ性の高い銘柄を日々ご紹介しています。今週はデジタルツインに関連した銘柄をご紹介する予定ですので、話題になる前に唾をつけておきたいという会員様は、ぜひ期間契約プランをご検討下さい。
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