進化するラブホテル!最新事情と新たな市場開拓について
平成最後のクリスマスを迎えるまで、あと1週間ほど。
当日の過ごし方やプレゼント選びに頭を抱える方も多いでしょうが、それ以上に深刻(?)な問題を抱えている人たちがいます。
それは、夜を過ごす場所を探すカップルたち。
聖夜ならぬ“性夜”を心待ちにするも、クリスマスは恐らく1年で最もラブホテルの稼動率があがる日。数か月前の予約が当たり前なので、行き場に困っている事でしょう。
当コラムをご覧いただいている方の中には、
「わたしには関係ない話」
「ラブホテルなんてもう行くことないな・・」
と思っている方もいるかもしれませんが、実はそんな事はありません!
ラブホテルは進化を遂げ、いまやエンターテイメント性の高い宿泊施設として、幅広い層から人気を集めており、利用目的だけでなく投資妙味が高まっているのです!
「外国人」と「女子会」が復活させたラブホテル
数年前まで客入りが細り、縮小し続けていたラブホテル業界ですが、安倍政権下で推進された訪日外国人(インバウンド)の増加により、事態が一変しました。
訪日客の増加に伴い浮き彫りになった日本の宿泊施設不足ですが、泊まる場所が確保できない観光客たちがラブホテルを利用⇒リピーターの増加に繋がっているようです。
アメニティが豊富でエンターテイメント性の高い日本のラブホテルは、海外の観光客にとっては人気のスポット。
新たな需要を獲得しようと、和をモチーフにしたものやレストラン顔負けの食事を提供する施設も増えています。
ここで改めてシティホテルとラブホテルの違いについて確認してみましょう。
【ラブホテル】
規制法:風営法
特徴 :セックスをおしゃれに楽しむ施設。内装が非日常的でアメニティが充実、BGM・カラオケ・ゲームを完備しているほか、広いバスタブを設けているところが多い。
【シティホテル】
規制法:旅館業法
特徴 :都心部の高級ホテルの総称。施設内にレストランや宴会場などはあるが、コンドームやゲーム・カラオケなどはない。
文章に起こしただけでもわかりますが、ラブホテルはシティホテルに比べて、活動的な設備が格段に充実しています。
もちろんセックスをする場所としての役割がメインですが、最近では女子会を可能としている施設も増加。
カラオケやゲームが楽しめるだけでなく、スイーツビュッフェを設けるなど食事も充実。リムジンによる移動プラン付きの施設まで登場していると言うのですから驚きです。
全国のラブホテル軒数は5,670軒(2016年)と安倍政権発足当時(2012年)から比較するとおよそ500軒、減少していますが生き残ったホテルたちはインバウンドと女子会利用により成長が続いているのです。
生タケノコ配布で「シニア層」を開拓
かつてのような怪しい雰囲気が払しょくされつつあり、楽しめる場所として進化を続けるラブホテルですが、現在はシニア向け市場の開拓が進んでいるようです。
24時間常に稼動しており日中の稼動率を上げたいホテル側が、昼間に時間を取りやすいシニア層をターゲットにするのは当然です。
実際に、あるラブホテルでは朝から昼の時間帯の30〜40%がシニア層の利用だという話もあります。
シニア割引の導入や設備強化を進めており、転倒防止の為にベッドを低くしたり、老眼鏡の用意や風呂場内でのメガネ置き場を完備。
レンタルコスチュームを大きなサイズも用意して、中年女性も使いやすいように配慮したり、変わったところでは生のタケノコや生鮮野菜を無料で配布するホテルもあるそうです。
「60歳未満のお客様、お断り」を掲げるあるデリバリーヘルスも登場しており、シニア向け市場の開拓は今後も進むでしょう。
マーケットでは話題になりにくい内容ですが、人気に目を付けた【4755】楽天が運営する旅行予約サイト:楽天トラベルでラブホテルの予約を開始するなど、水面下で盛り上がりを見せています。
大々的に報じられないからこそ、関連株が知らず知らずに値を上げている・・なんて事にもなりかねません。
「人の行く裏に道あり花の山」という有名な相場格言があるように、他の投資家やアナリストが目を向けないからこそ、利益が狙えるということもあります。
話題になった時の為に、今の内から関連株をチェックしておくと良さそうです。
【5122】オカモト:コンドーム大手
【9418】USEN:ホテル内のカラオケに利用
【8591】オリックス:ラブホテル大手との関係が噂される
株マイスターのレポートやコラムを執筆しているアナリスト陣&サポートスクスタッフです。“個人投資家第一主義”という理念のもと、「タイムリーな情報」の惜しみない配信と、一人ひとりの投資スタンスや資金状況に応じた「的確なアドバイス」を心がけています。
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