2019年3月期 本決算の心構えと注目テーマの行方

3月期企業の配当の権利取りが一巡しましたが、次は「本決算」の発表が近づいています。

3月25日に発表された大企業・製造業の日銀短観12月調査での2018年度下期想定為替レートは109.26円。

現在の為替水準と比較すると1円ほどしか余裕がなく、輸出企業は業績見通しを保守的に示す恐れがあります。

しかも、米中問題の激化を受けて2019年3月期純利益の合計額は、前期比で▲5.2%減と“3年ぶり”に「減益に落ち込む」見通しです。

今回の本決算・・数年ぶりの大荒れが予想されます。

本格的にシーズン入りする前に、銘柄の取捨選択を進めておきましょう。

今回のポイントは・・・

合計額が減益だからといって、全ての企業に問題があるわけではありません。

当然、好調な見通しを示す企業も少なくはないでしょう。

むしろ、他の企業の業績悪化と比較される事で、好業績が目立ち買いが集中する公算があります。

以下、好調が予想されるテーマをピックアップしました。


化粧品
訪日外国人客数の増加が続く中、インバウンド需要の獲得と越境ECによる支援を受けて成長を続けているのが「化粧品」業界です。

【4927】ポーラ【4911】資生堂など、化粧品大手は19年3月期を最高益で着地する見通し。増益基調が続いており、来期(20年3月期)業績への期待も高いと言えます。

鉄道会社
運輸事業が好調なJR。インバウンド大型連休の恩恵を受けて、新幹線利用は一段と増えるものと見ており、利益の押し上げ要因となるでしょう。

【9022】JR東海【9020】JR東日本が4月25日、【9021】JR西日本が4月26日といずれも大型連休の直前に本決算を発表するということもあり、関連株の一角として買いを集めやすい点もポイントです。

人材派遣
労働力不足が指摘される中、人材派遣業の需要が高まっています。製造業への派遣業務を手掛ける【2146】UTグループは最高益を更新する見通し。働き方改革により、新たな雇用形態が増えている事も追い風です。

もっとも、人材派遣業界では3月以外の期末を採用している企業が多く、本決算ではないのが惜しいところ。注目を集めきれない恐れがあるので、好業績でも過信は禁物です。


 

反対に、落ち込む恐れがあるテーマとしては冒頭でお伝えした輸出企業だけでなく・・


中小インフラ
五輪関連の受注が落ち着き、前年比では減益に落ち込む企業が増える恐れがあります。【5915】駒井ハルテック【3431】宮地エンジニアリングなどの見通しも不調で、五輪後の成長が見込みにくい点も懸念材料と言えます。

スマホゲーム
スマホゲームの飽和状態が続いており、ハード機へのユーザー回帰が起こっています。真新しさも乏しくパズドラを抱える【3765】ガンホーでさえ、収益低下が避けられません。

これまで以上に業界内での競争が厳しくなることが予想される中、【2432】DeNA【3632】グリーなどヒット作に恵まれなかった企業は一段と業績悪化を招く恐れがあります。


 

あくまで業界目線での話なので、個々の企業によって結果は異なります。ただ、予め踏まえておく事で、銘柄の選択はしやすくなるでしょう。

今年の本決算は『発表日』も重要

異例の大型連休が控えている今年は、本決算の発表日も重要になります。

連休前の発表となれば、持ち越しを避ける為の利益確定が優勢となるでしょう。

反対に、連休明けに発表する企業は4月中に持ち高調整が済んだ後なので、好決算に対して素直な反応が期待できます。

しかし、中でも一番注目なのが連休直前の4月26日(金)に発表する企業です。

というのも、この日から10日間は企業のIR発表が激減します。

メディアや証券会社のアナリストは、他に取り上げるものがないので、直前の26日に発表した決算内容を集中して取り上げる事になるでしょう。

その結果、連休明けの株価に反応が期待できるという算段です。

本決算シーズンを迎える前に持ち株についてのご相談などがあれば、ぜひ、弊社の無料相談をご利用下さい。

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