次世代技術「体内Suica」関連株!?

お陰様で、コラム『株式市場の“盲点”を斬る!』は今回で400回目を迎えました。日頃よりご愛読頂いている会員様、誠にありがとうございます。

当コラムは、市場で意外にも見落とされている「盲点」と云えるテーマを中心にお伝えしております。今回初めて閲覧された方も、引き続きご利用頂ければ幸いです。

スマホが車のキーになる時代

さて、米アップルは7日、「スマートフォンの生体認証で車をロック解除する技術」の特許を出願したと報じられました。

車のキーは、それ自体が紛失や盗難のリスクがありますが、新たに公開されたアップルの特許は、スマートフォンを認証プロセスに利用することで、車の防犯性能を高めようとするものです。

指紋等の認証だけで解錠が可能なだけでなく、認証情報を利用してどの登録済みユーザーが車に近づいているのかを判別するため、シートの位置や好みのラジオ局など、ユーザーに合わせて様々な設定を調整できます。

また、ガソリンスタンドの敷地内にあると車が判断した場合、ガソリン代の支払いに関する情報をスマホに表示し、車から出ることなく支払いを済ませることも可能としています。

あらゆる機能がスマホに集約されることで、防犯性だけでなく利便性も高まる。これは一見、良い事のように見えますが、そもそもの問題があります。

…じゃあ、スマホを無くしたり、壊したりした場合は、どうするの?

そこで今、スマホ時代の先を行くテクノロジーとして、認証システムを「体内に埋め込んでしまう」技術の開発が進められています。

生体認証の先進国スウェーデン

スウェーデンでは世界で初めて、乗客の体内に埋め込まれたマイクロチップを乗車券の代わりに利用できる、言わば「体内Suica」システムを2017年5月から導入しました。

首都ストックホルムのイノベーションセンター「エピセンター」でも、体内マイクロチップに対応した入退室管理システムが設置されています。

日本では体内マイクロチップを導入した話など全くと言っていいほど聞かないのに、なぜスウェーデンではここまで普及しているのか?

その背景には、同国における“バイオハッカー”の存在が指摘されています。

バイオハッカーとは、大学や研究機関といった専門組織の外で、生物学的な解析や改変を進めるアマチュア生物学者の事を指します。

その一派として、医者の手を借りずに自分の体を使って実験を行う「グラインダー」と呼ばれる人々が存在しており、体内マイクロチップの先導者と目されています。

グラインダーは、科学技術を用いて人間の身体を進化させようとする「トランスヒューマニズム(超人間主義)」の流れをくむもの。これだけを聞くと、ごく最近に始まった新しい潮流と思いがちですが、実は意外にも、体内マイクロチップの歴史は長いことをご存知ですか?

体内マイクロチップの歴史と現在

マイクロチップ埋め込みの技術は、家畜を個体認証し管理する方法として、約50年も前の1970年代から広まり、2000年頃からは家庭用ペットの迷子対策として欧米を中心に普及してきました。

最近では、飼い犬へのチップ埋め込みを義務化している国もある程。家畜やペットへの活用を通じて、現状で生体へのリスクは低いことが確認されています。

日本でもようやく、普及の兆しが見えてきました。スマホアプリ開発者等を中心に、「自己責任」でマイクロチップを埋め込む人が出てきています。

現在、日本ではマイクロチップの埋め込みを手がける企業は存在しないため、海外の企業が販売するチップを輸入する以外に方法がありません。

また、日本における近距離無線通信の技術は、鉄道の改札などに使われている「FeliCa(フェリカ)」が主流。同規格に対応したマイクロチップは海外でほとんど使用されておらず、通信規格の統一が普及に向けた最初のハードルとなりそうです。

注目の「体内マイクロチップ」関連テーマは?

では、今後日本でも普及が見込まれる体内マイクロチップに関連するのは、どの銘柄か?

体内マイクロチップと相性が良いのは、やはり「キャッシュレス(電子決済)」「セキュリティ」です。

手をかざすだけでオフィスや家のドアを開錠したり、ショッピングの代金や電車賃を支払う。現在のスマホが担う役割を、マイクロチップが置き換えていく、と考えれば、自ずと今後の展開が見えてくるでしょう。

また、政府が推し進めた「マイナンバー制度」は、個人情報の管理という点で、いずれマイクロチップの埋め込みを義務化するための布石、という見方もあります。

今や忘れ去られた感のあるマイナンバー関連ですが、マイクロチップとの連携を契機に、改めて脚光を浴びる可能性もあります。

更に、今後は医療との連携も視野に入ります。マイクロチップを体内に埋め込むという施術そのものだけでなく、心拍数や血糖値の推移など健康管理に有効な生体情報を、そのままマイクロチップに記憶させる、という展開も考えられます。

キャッシュレス、セキュリティ、マイナンバー、医療…このラインで見ていくと、関連株を先取り出来そうです。

ただ、体内マイクロチップについては、個人情報保護の観点や倫理上の問題など、まだまだ解決すべきハードルが多く、普及まで時間を要する可能性があります。今から銘柄を買い付けるのであれば、注目される「兆し」が見えた銘柄を狙うほうが効率的と言えるでしょう。

個別銘柄に関しましては、期間契約プランをぜひご検討下さい。足元で物色が期待できるテーマ株や好業績株など、提供銘柄は多岐に渡りますので、会員様の好みや取組スタイルに合わせて、買い付ける銘柄をお選び頂けます。

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