絶対に買ってはいけないコロナ関連株3つ

ここ数ヶ月のあいだ、企業のIRにおいて「新型コロナウイルス」という単語が頻繁に登場してきました。

発表後に暴騰する企業も多く、中でも代表格と言えるのが創薬ベンチャーの【2191】テラでしょう。

新型コロナウイルスの治療薬の開発に着手すると発表したことで、100円台で推移していた株価は一時20倍以上の2000円台まで暴騰しました。

このIRに対する真偽のほどは定かではありませんが、投資家目線で見れば株価20倍は明らかに「美味しい話」。ここまで値を上げれば、薬の開発をしていようがいなかろうが、IR発表に成功した企業だと言えます。

マーケットではテラに続けと、不謹慎にも新型コロナウイルスに便乗したIRを発表する企業が跡を絶ちません。ただ、利食い場に使われることが多く、短命で終わる銘柄も珍しくないので売買には細心の注意が必要です。

皆様が、危険な銘柄を売買しないように、今回は、著者が考える“絶対に買ってはいけない”新型コロナウイルス関連株を取り上げてみました。

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アパレル企業が薬の開発?【3189】ANAP

若年層向けレディスカジュアル衣料・雑貨を専門に取り扱う小売企業。数年前までは赤字が続き、継続企業の前提に関する重要事象が生じていた企業です。

EC(電子商取引)に注力したことで黒字化に成功していましたが、今期(20年8月期)は赤字に転落。財務状況も悪化していましたが・・同社は驚きのIRを発表し株価を暴騰させました。

なんと、子会社のANAPラボが、ファッション分野で培ってきたAI技術を用いて、新型コロナウィルスによるARDS(急性呼吸窮迫症候群)の治療の為の研究・開発に着手すると発表したのです。

“ファッション領域に使ってたAIを再生医療の開発協力に転用する”らしいですが、医療分野における経験がなく、資金面でも苦しい同社が実現できるのかと問われると、疑問を感じずにはいられません。

このIRを機に、株価は5倍ほどまで値を上げましたが、吊り上げを目的にした材料の可能性大。決して買うべきではありません。

赤字ゲーム株が検査キット販売?【3823】アクロディア

万年赤字のゲーム株。最近では、野球ボールやインターホンなどIoT分野に注力していた企業で、継続前提に注記があります。

アクロディアが発表したのは、塩野義製薬の「新型コロナウイルス抗体検出キット」の販売契約の締結。・・ですが、販売数量などについての明記はなく収益への影響は定かではありません。

もちろん、独占契約しているようなものではなく【8256】プロルート丸光や【6034】MRTなどの小型株も、続々と販売契約の締結を発表。いずれも株価は高騰しましたが、薄利多売な製品の販売である可能性が高く、業績への恩恵は限られたものでしょう。

アクロディアは一時ストップ高を付けましたが、その後は急落。信用の買い残は300万株以上積み上がる格好となり、決して買うべきではありません。

ダチョウ効果は本物?【1757】クレアHD

住宅リフォーム、給配水管を主に展開する企業で事業再建中。もちろん同社も継続前提に注記があります。

クレアHDの場合は、子会社クレアがダチョウ抗体を配合した新型コロナウイルス対策商品(スプレー製品)を手掛けるジールコスメティックス社との基本契約の締結を発表しました。

ダチョウ抗体の効果については、あくまでジール社が効くとうたっているもので、正確なデータが有るわけではありません。

そもそも、住宅リフォーム会社がコロナウイルス対策商品を手掛けるという話をどこまで信じてよいのか、疑問に感じます。

足元で株価は8倍ほどまで値を上げていますが、過去にも度々、仕手化してきた銘柄なだけに注意が必要。決して買うべきではありません。

最後に

今回取り上げた銘柄はいずれも業績や財務に問題があり、企業としての継続が危ぶまれる企業です。

コロナショックにより、株価が急落し上場基準ギリギリの時価総額で推移していた為に、なんとかして株価を釣り上げようと画策した結果、たどり着いたのが「新型コロナウイルス」に関連したIRなのでしょう。

ただ、これらの動きの裏には、大口の投資家が関与している可能性が高く、不用意に手を出すと大火傷どころか骨も残らない事態に陥るかもしれません。

値動きの軽い銘柄が多いのも事実ですが、材料に飛びつくのではなく事業として展開出来るだけの技術力と財務基盤、パイプラインを持つのか見て銘柄の選定を進めていただくことをお勧めします。

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