アメリカは新型コロナウイルスどころではない!?
今年に入り、市場は新型コロナウイルスに振り回される展開が続いており、足元では特に厳しい相場状況に。
2月末の米国市場はNYダウ平均株価が過去最大の下げ幅を記録。日経平均株価も節目の2万1000円を一時割り込む場面がありました。
市場のみならず、日常生活にも大きな影響を与え始めています。
政府は2月26日に今後2週間は大規模な屋内イベントを原則として延期を要請。更には3月2日から全国の小中高に対し、春休みに入るまで臨時休校を要請しました。
これを受け【4661】オリエンタルランドはディズニーランド、ディズニーシーの休園を発表。その他にも様々なイベントや人気アーティストのライブ中止が相次ぎ自粛ムードが広がっています。
フェイクニュースやデマも流れており、国内で生産され、十分に在庫があるのにも関わらず、トイレットペーパーやティッシュの買い占めまで起こるような状況に。
過剰な報道も増え、市場のみならず、日常生活にもパニックが広がっています。
世界中で感染拡大が続く中、不安が募るのも理解できますが、このような状況ほど冷静な判断が必要です。
アメリカでも日本でも新型コロナよりインフルエンザが猛威
米国市場は新型コロナウイルスの感染拡大を機に暴落をみせました。
患者数は3月3日時点で最大1500人と伝わっており、これまでに6人の方が新型コロナウイルスの影響で亡くなったと報じられています。
しかしながら、米疾病対策センターによれば、今シーズン、米国のインフルエンザの患者数は「2600万人超」、死者数は「1万人」を超えています。直近10年間は「1万人」をこえなかったことがないのです。
日本の新型コロナウイルスの感染者数は3月4日時点でクルーズ船の乗客・乗員を含め1001人。12人の方が亡くなっています。
一方で、厚生労働省の2月23日時点の発表によれば、今シーズンのインフル患者数は約700万人に上り、死者数も3000人を超えている状況です。
新型コロナウイルスの特効薬がまだ存在しないため、警戒感が高まるのは当たり前ですが、インフルエンザの方が圧倒的に被害が出ています。
にも関わらず、新型コロナウイルスのみを理由にパニックとなるのは過剰すぎるのではないでしょうか・・・
製薬関連は業績悪化もあり得る?
新薬開発期待から製薬関連へ資金が向かう場面がみられますが、実は目先の業績が悪化している恐れがあります。
新型コロナウイルス予防のために、手洗い、うがいが習慣化されていることで、今年のインフルエンザは例年よりも患者数が激減。
上記で患者数は約700万人とお伝えしましたが、実は昨シーズン同時期から400万人あまり減少しているのです。
インフルエンザ薬の需要は例年よりも低下しているわけなので、業績への影響は避けられないでしょう。
新型コロナウイルスの新薬を開発したとなれば、話は異なりますが、やみくもに製薬関連に手を出すのは控えたほうがいいかもしれません。
全体相場では業績への影響が限られるにもかかわらず、売られすぎてる銘柄が多数あります。
足元では業績に着目した資金流入が活発化してきています。コロナ関連だけではなく、割安株や売られすぎている好業績銘柄にも注目しておきましょう。
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